冬至も過ぎて
今年の冬至12月22日、ゆず湯をした方もおられるでしょう。ハラの森では、柚子がたわわに実をつけています。先日、ゆずジャムをつくったので、柚子について書いてみようと思った次第です。
柚子の存在を意識することなくとも、毎年12月頃になると緑の実を黄色に変化させ、冬至の日には、親が柚子を湯船に浮かべていたことを思い出します。現在では、焼酎の割材として、焼魚を料理した際に調味料として、スムージーの具材としての利用が専らとなっています。ミカンのような甘さがないものの、果物として単体として食することも時々。酸味については、眉間にしわがよるほどは酸っぱくはなく、ただ果汁を採りたい時には適当です。そんな柚子の存在について、この機会に捉え直してみようかと思います。
ここハラの森に育つ柚子は、直径10cmに届かないほどの大きさの果実がほとんどです。皮面がデコボコ感が目立つものが多く、表面が擦れていたり、鳥がつついた様なキズがあったりします。、年末にスーパーの野菜コーナーに陳列されている、形が揃ってぽっちゃりとした皮がきれいな柚子とは対照的です。
柚子の存在のありがたさ
柚子の利用法を挙げてみます。改めて食生活を豊かにしてくれる存在であることが判ります。ハラの森管理人・筆者の柚子の利用法を挙げてみます。
- スムージーの具材として
- 焼酎の割材
- ゆずジャム
- ゆず茶
- 焼魚、焼肉の調味料
- フルーツとして食す
- 鏡餅の上に置く
- ゆず湯
といったところでしょうか。頻繁に利用している方法について詳しく述べてみますと、
◯スムージーの具材(1人分):柚子1個、チンゲン菜・約4葉の茎つき、バナナ1本、ミネラルウォーター400cc前後そしてミキサーでガーッと。グラスやカップに注いだらスプーン1杯のオリーブオイルを加える。慣れてきたら5分もせずに作れちゃいます。紹介したのは、筆者が好みのスムージーで量も多めだと思うので、参考になされる方は、自分の適量を見つけてください。要点は、水の量と具材の量で濃度を調整すること。自分が好きなスムージーを模索し作り上げてください。
上記は筆者が好きなスムージーの定番です。おいしいです。シンプルで。バナナのほのかな甘さと柚子の酸味、菜葉の苦さも多少はあるかな。とにもかくにも絶妙です。柚子は洗って切れ目を入れて、皮を全く剥かずに全部入れてしまいます。種が入っていても全く気になりません。種がゴロっとして飲みにくいこともありません。種は砕かれて、種にあるペクチンなる物質がスムージーにとろみを加味してくれるので好都合です。
全面的にお薦めの柚子利用法ではありますが、ハラの森管理人・筆者は、冷え性であること、現在一日2食/日としていることもあり、このスムージーを摂る習慣を中断しております。一日1食/日+朝のスムージーをできる機会ができることを楽しみにしています。
スムージーは準備も容易です。食事準備に関する時間を節約できますから、朝食に時間を掛けれない人には大助かりです。そして不足しがちな野菜や果物も摂れますしね。
◯焼酎の割材として:レシピと言うほどではありませんが、焼酎のグラスの上で縦割りで切れ目を、柚子の球体の半分ほどまで入れて、そこからは手で割って、指で挟み絞り出します。まな板の上でナイフで半分に割ってしまうと柚子の果汁が多分に流れ出てしまうからです。柚子をグラスに入れたら炭酸水を注ぎます。で、麦焼酎を加えます。市販されている缶酎ハイは、ほとんど液糖が入っていますが、この自作の焼酎+柚子+炭酸水は、正に「清冽」でシンプルな味わいがたまりません。ストレートでも柚子を加えると、爽やかな味わいがたまらなく、ついつい飲み過ぎになるほどです。
焼酎の銘柄でのイチオシは、「むぎ焼酎・いいちこ 20度」です*1。廉価であり、かつ身近なスーパーで入手しやすく、筆者のような小市民には、誠にありがたい存在です。
*1 「いいちこ 20度」;三和酒類株式会社 iichiko
◯ゆずジャム:柚子の実がたわわに成っているのを見て、焼酎ばっか飲んでいるわけにもいかないし、3月が近づいてくれば多くが落ちて腐ってしまうし、…ということで思い立ったのが、ゆずジャムをつくることでした。
「何事も最初が一番難しい」。ネットにあったレシピを熟読しながら作ってみましたが、参考時間を超過してしまいました。が、予想を超えて美味しい出来映えで、我ながら「やるじゃないの、ふふっ」て感じでした。
スムージーでも焼酎でも、自分の好みにカスタマイズするというか、作り上げていくことが大切で、ジャムについても砂糖の量を調整して、自分好みの甘さを探ってマイジャムを作っていくのが楽しみですね。レシピは、ネット上に在った小田真規子さんの指示を参考に作りました*2。
*2 「自家製ゆずジャム」; 料理レシピ:小田真規子 ;撮影:広瀬貴子 ; オレンジページnet;
◯ゆずをフルーツとして食す:筆者は、時折柚子をみかんのような感じで食しています。甘くはないのですが、ジューシーであること、さっぱりとした味わいです。後を引きません。
以前、ニュージーランドを旅していた時に、アフリカのニジェール出身の男と職場で出会い、彼がレモンを果物として摂る習慣を持っていたことに示唆を受けています。甘けれゃいいわけじゃない。酸っぱさを愉しむ。そんな時に柚子は好都合ですが、言うほど、ハラの森の柚子は酸っぱさは一瞬で僅かですが、爽やかな味わいであること確かです。
フルーツを摂るということ
フルーツを摂るということを、皆様は日常の食生活の一部にしていますか? りんご1個¥120、ショートケーキが¥120とすると、後者を選んでしまう人が多いのが、現代日本の現状かもしれません。そもそもりんごとショートケーキは比較対象にはなりませんが、食後のデザート という対象とすれば同じ対象になり得そうです。
筆者の買物で、毎度の購買リストに連なるのがフルーツです。フルーツは、確かに、高価な感じもありますが、栽培過程の手入れや収穫の手作業を想像すれば、当然の価格であると思われます。というか、安めに価格を抑えられていることさえ感じられます。生産者の努力の賜物、感謝です。
人の手作業を経た加工品あるいは工業製品とも言えるケーキは、人間の技術の巧みさを感じることができて時にはよろしいとは思いますが、フルーツを手に取った時の質感やそれぞれのフルーツが持つ色を見ることで、人智を超えた美しさを感じる機会多々です。青りんごや西洋なしの黄緑感の美しさは絶妙でないですか? フルーツを通じて自然のありがたみを感じる瞬間は得られるはずです。フルーツを食すこと、お薦めします。
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