20230825 生ゴミ処理器(コンポスター)をつくってみました

SDGs考

「非電化工房」のワークショップに参加してみました

先日、「非電化工房」が行っているワークショップに参加して、生ゴミを分解してくれるコンポストを作成してきました。使おうとすれば、使えはするのですが、コンポストの主体部のペール缶を支える骨組構造にペンキを塗る作業までは完了していないので、ペンキ塗りを完成させて使ってみようと思います。

「非電化工房」って何?

「非電化工房」という言葉に、???となる読者の方も多いでしょうから、概要を述べてみます。

工学博士・藤村靖之という先生が代表である、電気に依存しすぎない生活技術や、自立的な生活を築くのアイディアなどについて発信している場、それが非電化工房です、とハラの森・管理人である筆者は理解しています。

藤村先生が代表の非電化工房は、栃木県の那須の地に在り、先生の技術を学ぼうとやって来た若い門下生は、20期生にも上るということです。門下生、藤村先生の弟子たちは、1年間の間、午前の早い時間から夜遅くまで、徹底的に、電力に依存しすぎない自立生活のレクチャー、技術指導を受け、それを実習で制作活動を行います。自立生活の技術には、農作業、家具や五右衛門風呂作り方、そして家の建て方などがあります。家の土台部分の作るのは、一般人でも、難しさは想像できますよね。弟子たちは、mm単位の精確さを実現させるのに、涙を浮かべつつ試行錯誤を繰り返す弟子も在られたとか。そして、お祭りなどのイベントの際には、うまいカレーを披露できるほどの技術まで教育されるのだそう。そのカレーは、日本の煮込み的なカレーでなく、インド風の炒めを基調とした、ナンで食すカレーで、イベントの食べ物屋台の中でも列が長くできるほどで、門下生たちは人気ショップを運営できるまでの能力を身につけるのです。食いっぱぐれないですね。やるなぁ、と感心します。

その非電化工房が行っているワークショップに先日参加したのです。今回で4回目の参加で、前回は、「電気を使わない蚊取り線香」を作りました。作動するんですけどね、改善の余地が多々あり・・・まあ、これは他日、機会があれば報告するとして、今回は、コンポストをつくるワークショップについての話です。

「コンポスト」と言われて、イメージがわきますか?

「コンポスト」といえば、筆者は、台形というか、釣鐘のような形をした、特に緑色のプラスティック製の容器が主流であったように思います。1990年代、平成の初めの頃でしたか、話題になっていたように記憶しています。今回のワークショップで、藤村先生は、釣鐘のような緑色のコンポストについて言及していました。このコンポストはよく売れたそうです。理由は、自治体が、ほぼ全額を補助してくれたから。では、どうして自治体は全額に近いほど補助をしたのかと言いますと、それは、ごみ処理費を減らせることを見込んだから。生ゴミは、運搬にも重いし、水分も含まれているから、燃やすのにもエネルギーが必要となるのは、容易に想像できます。行政の意図は理解できますが・・・。

結果は、統計的に調べていませんが、ごみ処理費が減少したということは聞きません。そして、釣鐘に似たコンポストを、最近でも見かけることはありますが、その機会は減ったように思われることから、行政の目論見は外れたのでしょう。

コンポスト処理をするにあたっての要点

コンポスト処理の要点:好気性微生物が喜ぶ生ゴミ分解を行うということが重要。

理科の授業で聞いたような、「好気性微生物」という用語が出てきました。この「好気」の「気」は、酸素のことです。この用語の対極に当たるのが、「嫌気性微生物」です。釣鐘型のコンポストは、大きなバケツと同様で、生ゴミを蓄積させていって、ある時点で逆さまにするという次第です。コンポストの中は、密封されて酸欠状態になり、ドロドロに変化し悪臭が漂うようになると言います。筆者が思うに、このドロドロと悪臭が、釣鐘型のコンポストを見かける機会が減った理由の一つではないかと推察します。

今回のワークショップで作成したのは、回転式のコンポストです。20Lのペール缶に細工をして、手動で回転させることで、缶に入れた生ゴミを撹拌し、酸素と接触させ、分解を促進させる仕組みです。この分解方法であると、生ゴミは、分解されるにしたがい、サラサラになっていき、ドロドロのゴミが発生する匂いも出さない、と言います。このことを、実際に試して確認していこうと思います。

ドロドロそして悪臭

藤村先生の述べるところでは、ドロドロとその悪臭の正体は、「メタンガス」であるということです。釣鐘型のコンポストは、悪臭、つまりメタンガスを発しているわけです。先生が、このコンポストに苦言を呈するのは、メタンガスを発生させることが理由の一つでありました。メタンガスは、温室効果ガスであり、その効果はCO2の25倍もあると言うのです。

「何だって!?」 と訊き返しちゃいますね。温室効果ガスであるとは! 地球にやさしい、環境に良かれと、コンポストでゴミを減らそうとする試みが、地球温暖化に寄与してしまうことになってしまうとは! 地球環境を考えて行動することは、一方向的な考えや行動でなく、複数の方向から考えることが求められるのですね。

まとめ

今回、非電化工房で、手動で回転させるコンポストを作ってきました。このコンポストの要点は、1990年代に流行した釣鐘的なそれではなく、好気性微生物に依拠した分解を行い、生ゴミをドロドロにさせ、悪臭、つまりメタンガスを発生させないということが肝であるということです。まずは、このコンポストの動作の微調整、ヤスリ掛け、そしてペンキ塗りをして仕上げます。追加報告を載せる予定です。今回は、これぐらいにします。ごきげんよう。

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