20240216 魅力的なワークショップ・めんどくさいカフェ

SDGs考

はじめに

先達て、知人の主催するワークショップ(WS) に行って来ました。この団体が主催するWSの参加は2回目になります。WSの基本的な活動は、参加者はコーヒーの生豆を自ら焙煎し、その豆を挽き、パーコレーターにセッティングしてお湯を注ぐという次第の、自分でコーヒーを淹れて飲む、というものです。WSのスタッフの方々が器材は準備してくれるのですが、コーヒーを抽出するのは参加者自身で行います。どうです、面白そうに思えませんか?

筆者とこのWSとの出会い

ハラの森の管理人である筆者が、この会を知る契機となったのは、以前に記事で書いたことのある非電化工房のWSでありました。そこで顔見知りになってから、めんどくさいカフェを中心的に主催するSさんの活動のビラをいただいて、

ハラの森管理人が最初に参加したWSのビラ

ビラが醸し出している表現し難い怪しさに興味が惹かれ参加した次第です。

めんどくさいカフェの特徴

筆者が参加したWS以外に、活動は多岐にわたっていて、コーヒーの焙煎と抽出を参加者自身で行って、コーヒーを淹れて飲む、という活動を基本にしています。カフェイベントに出張していたり、映画の上映会やミニコンサートを行ったりしています。

めんどくさいカフェの精神

めんどくさいカフェの別名というのか、運営母体の名称は、「権力能力なき社団 OKKATTE計画」といいます。この会の精神に筆者は唸ってしまいました。団体の趣旨についての文章に感動したので、引用してみましょう。

「めんどくさいカフェ」を運営する権利能力なき社団OKKATTE計画は、2023年1月1日にスタートした営利を目的としない任意団体です。
 同年8月に目黒区の社会教育団体(教養)として登録し「だれでもどんな状況でも一人ひとりが自立と自治によって尊厳ある暮らしができる知恵の醸成」というテーマを根っこにそえて、「めんどくさいカフェ」の企画・運営を中心に、身近なこと・素朴な好奇心にたんを発したイベントの企画や、どんな人もふらりと立ち寄れる場所の模索など、さまざまな活動ができるようになり、ようやくかたちになってまいりました。

めんどくさいカフェの文章やビラには、どことなく『哀愁の町に霧が降るのだ』の著者・椎名誠を想起させるから惹かれているのかもしれない。ビラに描かれているイメージキャラクター・シマダは、椎名氏が創刊した『本の雑誌』の中で、ところどころに見た、沢野ひとし氏のイラストにくすっと笑ったことが思い出されているからであるかしらん。

一方で、「だれでもどんな状況でも一人ひとりが自立と自治によって尊厳ある暮らしができる知恵の醸成」という箇所からは、岩波文庫の奥付の裏にある、岩波茂雄が記す「読書子に寄す」の文章に通じるものを感じた。自分が生活する周囲の出来事を、本を読んで得た知識や人との対話の中で得たことを以て、自立と自治の精神を育んでいくことは、今日のような複雑的な社会状況においては、一市民としてありがたい機会を与えてくれるめんどくさいカフェは、砂漠にあるオアシス的な存在である。

ということで、WSにお出かけください

筆者が言うことは、四角四面でおもしろいことをつまらなくさせてしまうところは自認していますが、めんどくさいカフェは、ほんわりした雰囲気があって楽しみを通じて、何か大切なところを感じ取れるWSです。自らの手を使って作業するということが、いかに楽しいかが実感できます。とにもかくにも、読者のみなさま、機会を見つけていらっしゃってみてください。Instagram のQRコードのせておきます。

それでは、今回はこれにて、ごきげんよう。

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