20231215 浄水器を導入しました

SDGs考

新たな浄水器を取り入れました

この12月より新しい浄水器を導入しました。これまでは某社のプラスチック容器にカートリッジを装填するタイプのポット型浄水器を利用していました。水道水を注水してカートリッジを通り浸水させることで、蛇口から出る水に含まれる塩素や濁りの原因となる雑菌、発ガン性などの有害性を惹起する可能性があるとされるトリハロメタンを除去するという効能がある、と説明書には謳われていました。

今回紹介するのは、「がらすびん浄水器」です。考案・制作は、ハラの森・管理人である筆者が、生活スタイルを考える際にたくさんの示唆をいただいています、藤村靖之先生が運営なさっている「非電化工房」です。非電化工房のワークショップで、材料や組み立ての指示をもらいつつ、参加者が組み立てて完成させました。

「がらすびん浄水器」の特徴

ガラス瓶:製品名に「がらすびん浄水器」とあるように、ガラス瓶ですから中身が見えます。高さ約22cm、瓶の口径は7cm前後、胴体部分は12cmぐらいです。
中身には、活性炭が600g弱入っているので、一見したところ瓶全体が真っ黒に見えます。これは一つの要点でして、水道水が瓶の中で十二分に接触するので、水道水の中の化学物質が除去されやすい状態が作られている、ということになります。そして、水道水は瓶の下から満たされてくるので、水面が上昇してきて浄水器の蛇口から浄水が得られる、という仕組みです。

ヤシガラの活性炭

瓶の中に入る活性炭の原材料はヤシガラです。このヤシガラを、探しに探した上に見出したようで、藤村先生は推しの一品であることが判りました。ホームセンターで安価な商品も売られているそうなのですが、浄水機能が劣ってしまうことが多々あるようです。また高価なものであっても、必ずしも高性能とは言えないとのことです。ということで、非電化工房を通じて購入するか、自分で高性能のヤシガラを探す、ということになります。非電化工房を通じて購入すると約 ¥1,400/600g です。メンテナンスをしつつ、15L/ 日 で使ったとしても7年は塩素除去の効能を果たすということですので、費用対効果の点からしても、これまでに使っていたカートリッジと比べても格段の安さです。 ¥3,800 / 6ヶ月 でしたから。

先に、機能を十二分に活用するには、「手入れをする必要」について述べました。その「手入れ」とは、瓶の中を熱湯消毒することです。留守をしてしばらく使わなかった時など、再度使う時などは消毒作業をするといいとのことでした。なるほどです。

ホームセンターで購入可能な器具を使って実現できる

標準的な規格の水道蛇口であれば、ホームセンターで売っているような一般的なアタッチメントを着けてガチャっとすれば、水道水がガラス瓶の中に送り込まれます。

このように、入手しやすく廉価であることを藤村先生は意識しておられます。手近にあるものを安く手に入れ、身辺の生活環境を低エネルギー仕様にして、金銭的にも負担少なく抑え、持続型かつ自立型の生活を推奨しておられる姿勢に感心します。

使ってみた感想

これまでのポット型の浄水器では、水を注入してから5〜10分程度かかって1.5L の浄水を得るという状況でしたので、蛇口をタップして浄水を得られるというのは料理の際に、煮物やスープ以外で水を使う場面以外の野菜の水洗いとかでも浄水をケチったりせずに使えるのは魅力です。
水の味については、確かに、”富士山麓の水” や “北アルプスの水” とか銘打った水の方が美味しい感じはしますが、「がらすびん浄水器」の水は、カルキ臭さはなく、よく白湯にして飲んでいますが、引っ掛かりなく飲めます。

ペットボトルに気をつけろ

ペットボトルで届けられる水は美味しいのですが、プラスチック汚染からの被害は免れなさそうです。というか、私たちはプラスチック汚染にまみれる生活の度合いを上げています。環境ホルモンなどについて調査しているNPO団体であるJPEAのニュースレター第120号 ( 2019 年 12 月)が引用する資料によれば、単位あたりのマイクロプラスチック量は、水道水: 4.24 であるのに対し、ペットボトルの水: 94.37 です*1。22倍以上のマイクロプラスチックが含まれているということです。

*1 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議/Japan Endocrine-Disruptor Preventive Actionニュースレター第120号 (2019 年 12 月)

「マイクロプラスチック? 」私たちがプラごみとして毎週捨てているゴミが、自然環境の中で微細化していった成れの果てです。大阪市のホームページに、環境局環境管理部環境管理課水環境保全グループが作成したページに、マイクロプラスチックの解説が解りやすいと思うので読んでみてください*2。

*2 「マイクロプラスチックについて」;大阪市 環境局環境管理部環境管理課水環境保全グループ ; 2023年10月17日

マイクロプラスチックについて
マイクロプラスチックとは  まちから出たプラスチックごみは、風雨によって川などに運ばれて海に流れ込み、波などによって砕かれたり、紫外線で分解されたりして、小さなプラスチック片となります。マイクロプラスチックとは、微細なプラスチックごみの総..

大阪市の解説では、「5mm以下」とありますが、「マイクロ」とあるように、1mm の1/1,000 ほど微細になっていきます。そしてさらに自然界で分解されたりして「ナノ」レベルにまで、1mm の 1/1,000,000 にまで及ぶこともあるのです。ということですから、自然環境のまさにあらゆる場所、エベレスト山頂から深海そして大気中に存在しますし、私たちの体内に、心臓や脳そして胎児の中でも発見されています*3。

*3 Microplastics found deep in lungs of living people for first time ;
by Damian Carrington, Environment editor

Microplastics found deep in lungs of living people for first time
Particles discovered in tissue of 11 out of 13 patients undergoing surgery, with polypropylene and PET most common

さいごに

浄水器の話からプラスチック汚染のことにまで話が及びました。日本の水道水は世界的に高品質であることを聞くことは多々あります。そうであってもプラスチック汚染を除去するまでは及ばないわけです。人間は、自分たちが作り上げてきた物によって自らを害する状況を招いています。

巷間では、安い浄水器から高価なものまで出回っていて、ホームセンターで購入しようとすると選択に迷ってしまうほどです。確かに、こうした物品で自らの身を防護していくことは有効かもしれませんが、プラスチック汚染を発生させてしまっている事象を直視することが必須です。そして、魚や鳥たちは直接的に被害を受けていて、彼らの命を頂戴して人間は生きているのです。・・・。

今回はこのぐらいにしましょう。ごきげんよう。

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