林間農業が可能なら、ハラの森でも可能かも

ハラの森

ハラの森でも野菜栽培が可能かも

試験的に植え込みの合間の空間に苗を植えてみました。

読者の方は、「林間農業(アグロフォレストリー)」という言葉を聞いたことがありますか?農地を得るために、林地を開拓して耕作地とするのではなく、林地の空いた空間で農作物を栽培することです・・・。

実は、筆者自身が調べて、実践して得た知識を持った上で話していません。筆者がこの農法を知ったのは、現在、生活の知恵をいただいている師匠から、僅かに講義の中で聞いたこと、そして、先の記事「ハラの森はどんなとこ?」で述べましたが、養老孟司氏が、アメリカの方が行っている林地での農業に言及していることから、そしてこの2つの情報を結びつけたに過ぎないことを白状しておきます。

とにもかくにも、庭の樹木の合間に野菜の苗を植えてみたのです。ピンポイント的にスコップで掘り、苗を植え付けただけです。株周りは、雑草駆除として、庭の木々の剪定から出た葉屑を敷き詰める感じにしています。

植え付けたのは、5月下旬、フルティカ・タキイミディ、イタリアントマト・サンマルツァーノ、実生かぼちゃ苗・ブラックジョー、そしてサツマイモ苗3本です。トマト各種1株、かぼちゃも1株、サツマイモ苗合わせて6株です。トマトに関しては、苗を購入する段で小さな緑の玉を実らせていました。

植え付けてから1ヶ月以上経ちました

どんな感じ?と訊かれれば、まずまず、と答えますかね。フルティカ・タキイミディは丈が100cmぐらいで、「すくすく」といった感じですが、イタリアン・サンマルツァーノは50cmほどです。両方とも2週間前ぐらいから、実を赤くしまして、サンマルツァーノは2玉収穫しましたが、2つとも実が割れていまして、裂果でした。購入時の紹介記事で調理用トマトとありましたので、パスタやカレーの調理には差し支えはありませんが、育成に関して考えさせられます。日本の夏は暑過ぎるのかしらん・・・。もう一方のフルティカの方は、これまでに3玉収穫しましたが、まずまずの4cm前後の”ミニトマト”でした。

実生かぼちゃ・ブラックジョー

ブラックジョーは、深緑の皮のかぼちゃです。あの黒に近い緑は魅力的です。筆者個人的に好きな色なんですね。収穫できたら、その色彩をお見せしたく思います。このブラックジョー、先日花を咲かせまして、花の下に球状の実がなっているのを見出しました。

ところで、ちなみに、「実生」という言葉を、今回の植え付けで初めて知りました。意味は、接木苗ではないということ。実から芽を出した苗です。当たり前といえば当たり前のように思われるかもしれませんが、以前、ホームセンターで、ナスの接木苗を販売しているのを目にしたことがありました。他の種類の植物の茎に、まさに接合させているのだそうです。何でも、病害虫に強くなるのだとか。「芸がこまかいなぁ」と感心してしまいますが、ハラの森は、手間をかけ過ぎない野菜栽培を目指しているので、基本、「実生」で育てていくことと思います。

サツマイモ苗

サツマイモ苗については、品種を聞いたはずですが、名前を忘れてしまいました。まぁ、実ってくれれば何でもよいです。しっとり系でもほくほく系でも。

実は、サツマイモ苗を植え付けたのは、庭の雑草が生えるのを抑え込んでくれるかも、と考えたのです。サツマイモは蔓を四方に広げ畑地を覆うので、雑草の繁茂するなら、サツマイモの蔓が繁茂した方がいいや、と思いましたが甘い考えでしたかね。まぁ結果は、まだまだ先になります。

ちなみに、サツマイモの蔓、葉は食べられるんですよ。ポリ袋に食べたい分の蔓と葉を入れ、そこに塩を適量入れ、シャカシャカ、モミモミして冷蔵庫に入れておいて、30分ほどもすれば、食せます。ポリポリ感ともシャキシャキ感とも言える食感で、筋っぽいですけどね。お酒のつまみによろしいです。筆者は好きです。気をつけてほしいことは、塩分の量を多くし過ぎないことです。塩分摂取量が増えすぎますと、喉の乾きやすさが、アルコール摂取量の多量化にも繋がります。塩分摂取過多による病気が誘発されるかも知れませんので、自己管理をよろしく効かせてください。すでに、動脈硬化や心臓疾患のある方は避けるのが賢明かもしれません。そして、塩漬けした分は、その日に食べきることです。後日になると食感も悪くなり、というか、匂いなどもあり、食べたくなくなります。日を越したら食べないでください。

草刈りをなるべくしない

ハラの森では、庭の下草については、生垣の剪定した葉屑を散布することで、雑草の繁茂を防ぎたく考えています。サツマイモは、蔓を伸ばした先で地面に接地し、そこから根が地中に潜り込み、その根が深まったところで、芋を太らせます。雑草が繁茂していると、その過程が行われずに結実しないのか、雑草の上に葉屑を覆ったところでは、葉屑の下に実を成らせるのか、そこらへんが判りません。そうです、まさに試験を行っているということです。

雑草が好きなのか、と訊かれれば、正直に応えれば、「どっちかと言えば、好きではありません」。高木の多い森には、雑草はありません。雑草は高木が生育する森林の地面では生きていけません。陽光が届かないのです。ですから、高木からなる森林の下は歩きやすいのです。筆者は、森林の高木の下にある小径を歩くのが好きです。

まぁ、しかし、雑草は人間が開拓した土地があるから生育できるのです。自然の現象から過渡的な期間に生育が可能となるかも知れませんが、今日では基本的に人間が産み出した産物とも言えそうです。雑草との付き合いは、人間が生きていく上で、切っても切れない関係です。皆さんの住まう近くにも、雑草や灌木が茂る空間がないですか?あの生命感、エネルギーとして活用できないかなと、思いますが、筆者の知性が足りません。葉屑を撒きながら考え続けます。ごきげんよう。

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